【はちみつ文庫】 南の島の海の青 2
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□ 南の島の海の青  □

南の島の海の青 2

「ねえ、ルシガ起きて! 見て、綺麗~!」と言う声に、ルシガは目を覚ました。

 アレックス越しに見える窓には、南国の海が映っていた。
 遠くに島々が見える。
 どうやらそろそろ到着らしい。
 飛行機は大きく旋回し、着陸体制に入っていった。




 到着後タラップを降りると、南国お決まりのレイの歓迎があった。
 アレックスはその美しさから女性に間違えられたのか、レイと一緒に南国の大きな白い花を、耳の上に差し込まれた。

「ねえ、ルシガ、似合う?」

 と振り返ったアレックスは、ルシガの姿を見て吹いた。

「わ……笑うな」

 魔道師ファッションに、レイはあまりにもちぐはぐだった。

「カメラ、アル? シャシン、トル?」と係員に言われ、アレックスがカメラを渡すと、飛行機を背景に写真を撮ってくれた。

 髪に花を差した妖艶な美男子と、黒づくめの魔道師ファッションにレイをかけた仏頂面の男の2ショットの出来上がりである。

「さすがコンパートメントクラスね。サービスがいいわ~」と、アレックスはご満悦だが、ルシガは不機嫌極まりない。

 変な姿を写真に撮られた上に、この暑さである。
 南国の強い日差しが、黒い衣装に容赦なく照りつける。
 漆黒の長髪も、暑くるしいさを増長させていた。

「くそう……魔法さえ使えれば……」

 服を変える事も、冷気を吸い寄せる事も簡単である。
 そんな単純な魔法さえ使えぬ事に、ルシガは苛立っていた。

「ルシガ……すごい汗。先に服を買いに行く?」
「とにかくホテルだ。冷房をガンガンくれ」

 入国を手早く済ますと、荷物をピックアップし、2人はホテルに向かった。




 そのホテルは市街地を通り抜け、海岸沿いを1時間半走った郊外にあった。
 途中見える風光明媚な景色に、アレックスはいちいち感動していたが、ルシガはタクシーの生ぬるい冷房に耐えるのがせいいっぱいだった。
 ダウンの下にフレンチスリーブの麻のシャツを着ていたアレックスは、靴もサンダルに履き替え、涼しさ満点だ。
 それに引き替え、ルシガは運の悪いことに黒いシャツを着ていた。
 ズボンも冬用なので、見た目だけでも暑苦しい。

「靴と靴下を脱いで、ズボンを捲りあげちゃえば?」

 見かねたアレックがそう言ったが、ルシガには ルシガなりのお洒落ポリシーがある。

「そんなカッコ悪いことできるか!」

 ルシガはそう答えながら、早く着くことだけを願った。


 やがてタクシーがホテルに着き ロビーに入ると、そこは南国リゾートそのものだった。

 エスニック調にまとめられた内装は 天井が高く異国情緒たっぷりで、総硝子の窓ごしに真っ青な海が見えている。
 そのホテルはどうやら有名らしく、アレックスはそれだけで感動していた。

 ロビーから部屋まではカートでの移動となる。

 コテージに着くと、何も知らないアレックスは、プライベートプールから直接行けるプライベートビーチに声を失った。
 部屋の内装はウッディ調で、南国の花や観賞用の木がここそこに置いてあり、茶と赤が効果的に使われた洒落たインテリアはアレックスを興奮させた。
 バスルームにはジャグジーがあり、ベッドには薔薇の花弁までまかれてある。




 ベルボーイが荷物を置いて出ると、アレックスは口を押さえながら歓喜の声を発した。

「きゃー! すごい! すごい! こんな素敵な部屋をとってくれたの?」

 頬を薔薇色に染め、喜んでいる。

「ああ……それよりクーラーを強めてくれ。暑くて暑くてたまらん」
「はーい」

 ルシガは早速、上半身裸になった。

「いやん……ルシガったら……♡」
「何考えてるんだ、お前は。暑いから脱いでるんだ」
「……ズボンも脱いじゃえばいいのに」
「脱ぐか! それより、髪を結ぶ物はないか?」
「あ、バスルームにあるかも。待ってて」

 アレックスがアメニティのゴムを持って来ると、ルシガはそれを使い 無造作に長い髪を一つに結んだ。

 パシャ。

 カメラのフラッシュが光る。

「何を撮ってるんだ」
「だって、髪を結んだルシガってセクシーなんだもの……それに裸だし♪」

 アレックスは、ルシガの厚くて広い胸板が好きだ。
 彼自身もしなやかな筋肉がついているが、民族の違いによる骨格差は大きい。
 アレックスのユニーゴ民族に比べたら、ルシガのアルシリア民族の方が全体的に骨太で筋肉もつきやすいらしい。

 それにルシガは切れ長の濃紺の瞳に、高い鼻と、形の良い唇がバランスよく配置された美形である。
 そんな男が半裸でいたら、写真を写したくなるのも仕方ないかもしれない。

「勝手に写真なんか撮るな」
「わかったわ。今度からは、許可を取る」

 そんな話をしていると、ルームサービスがウエルカムドリンクを持って来た。
 アレックスが受け取り、それをルシガに持って行く。

「まあ、これでも飲んで落ち着いて」

 差し出された飲み物は、海と同じ鮮やかな青色をしていた。
 見るからに涼しげな飲み物に、ルシガはストローを抜き取ると、直接グビグビと飲んだ。
 それを見つめるアレックスの瞳が、妖しく光る。

「……ん?」

 ルシガが眉をひそめた。

「どうしたの?」
「おかしい……身体が熱い……」
「もう効いたの?」
「もう効いた? ……どう言うことだ?」
「実は……コレ入れちゃった」

 アレックスは、小さな紫色の小瓶をルシガに見せた。

「何だ……それは……?」
「魔法省の事務次官秘書が、航空券と一緒に持って来たの。ジュビレーの媚薬って……言ってたかしら?」
「ジュビレーの媚薬? ……な……何を考えてるんだ?」
「貴方に一滴飲ませると、素晴らしい夜が約束されるって……」
「メ……メイサンめ!……くそうっ」
「まさか、毒薬なの?」

 ルシガの息遣いが荒くなり、アレックスは蒼ざめた。

「いや……強力な強壮剤だ……死にかけの爺さんでも、子供が作れるくらいの……しかも、自白作用がある……」
「まぁ」

 アレックスの目が輝いた。

「知らない人間にもらった物を、使ったりするな」
「だって~、メイサンとは会ったことがあるし」

 ルシガが媚薬を解毒をしようと右手に意識を集中すると、封印の腕輪の警告音が鳴った。
 
「くそう……っ」

 魔法で解毒することもできず、息使いはさらに激しくなり、ルシガは苦痛の表情を見せた。
 メイサンの思いどおりになるのは悔しい。
 しかし、媚薬の効果は既に身体を支配していた。

 そしてついに……

「ふう……く……っ。……はぁ……。ああ……もうだめだ!アレックス、来い!」
「望むところよ!」

 ルシガはアレックスの腕を掴むと、乱暴にベッドへ押し倒した。




 ルシガは激しい息遣いで、アレックスの唇を求めた。

「ああ……ん、待って……待って」
「待てない……アレックス……」

 ルシガは強引に唇をふさぎ、その舌を貪った。

「……ちょっとだけ……ねえ、お願いがあるの……」

 ルシガはアレックスの首を吸いながら「何だ?」と訊ねた。

「録画がしたいの……」
「ああ……」
「いいの?」
「ああ……それより、欲しい……」
「待ってて、すぐに準備するから」

 ルシガは媚薬で、朦朧としていた。
 今の彼の頭の中には『性交』の一文字しかなかった。

 アレックスがカメラを録画モードにして準備をする間も、ルシガは後ろから抱きつき、その身体を弄り続けた。
 熱く高ぶったそれが、ズボン越しでもはち切れんばかりになっているのがわかる。
 アレックスの尻に、それをぐいぐい押しつけていた。

「ああん……いい子だから……待って。……ほら、準備できたわ」
「アレックス……」

 ルシガはその場で、アレックスのズボンを脱がそうとした。

「ねえ、ベッドでしましょう。お願い。……さあ、横になって」
「ああ」

 ルシガが横になると、アレックスはルシガにカメラを渡した。

「ねえ、綺麗に撮って……じゃないと、途中でやめるから」
「わかった……」
「赤いランプが点いてると録画の合図よ。ねえ、ランプは点いてる?」
「ああ……点いてる……」
「今日のルシガって、本当にいい子……いっぱい気持ちよくさせてあげるわね」

 そう言うとアレックスは、ルシガの物を取り出した。
 カメラを見ながらもう一度「ランプは点いてる?」と、確認する。

「ああ……」と、ルシガが返事をすると、彼はルシガのそれを弄び始めた。



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Date:2011/02/24
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