【はちみつ文庫】 危険な遊園地 3 【R-15】
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□ 危険な遊園地   □

危険な遊園地 3 【R-15】

 アレックスは走った。パレードは三十分しかない。その間に何処かの不人気アトラクションで、セックスしなければならない。
 パレードと逆方向に進むアレックスに、ルシガは「おい、パレードを見なくていいのか?」と聞いた。
「パレードの間だと並ばなくても、入れるアトラクションがあるから……」
「ふーん。お祭り好きの前が珍しいな」
 アレックスはドキリとした。今回ここに来た本当の理由を知ったら、ルシガは鬼の様に怒るだろう。 何しろ彼が、インチキと言っている占い師に言われて、ここに来たのだから……。
「ほら、ここ。ここに入りたかったの」ごまかすように指さした場所は、ホラーハウスだった。
 ケマルランドで一番人気のないアトラクションなだけに、人っ子一人いなかった。普段でも並ばなくても入れる場所なので、当然と言えば当然だ。
 しかしでまかせで言ったのが、ホラーハウスだったのは正解だった。人が少ない上に照明も暗い。
「ホラーハウスだと? まあ、お前が入りたいのならいいが」
 魔道師があえて入るには変な場所だが、2人は入っていった。案の定、中には誰もいなかった。貸切状態のまま2人は奥に進む。
「いやん。ルシガ、怖い」
「これのどこが怖いんだ?」
 館内は薄暗い中に、大福ドラキュラや、大福番長皿屋敷、大福キョンシー等が飾られてあるだけだ。時々変な動きをするが、これで怖がるのは5歳児以下だろう。
「だって、ケマルから牙が出てるんだもの」
「おい、そんなにくっ付くな」
「だってぇ~」
 アレックスはそう言うと、ルシガにしがみ付きながら彼の胸を弄った。
「こら、何をする?」
 ルシガの問いに返事をせず、アレックスはその指先を下にずらしていく。
「おいおい」と言うルシガを無視し、片手で服の上から彼のそれを撫でながら、もう片方の手をルシガの首に回してキスをした。
 アレックスはゆっくりとルシガの口腔内の隅々までその舌を這わせた。気がつけばルシガもそれに応え、アレックスの舌に自分の舌を絡ませてきた。
「ルシガ……好き」
 唇を離すとアレックスが言った。
「ねえ……したい」
 甘えた声でねだってみる。
「帰ってからだ」
「……こっちへ来て」
 アレックスはルシガの手を引っ張り、皿屋敷の陰に連れて行った。
「ここだったら誰にも気づかれないから……ね?」
「だめだ……お、おい」
 アレックスは跪き、ルシガのズボンのファスナーを開け愛する物を取り出すと、それを口に咥えた。舌で弄ぶとあっという間に、それは逞しく起き上がって来た。
「……うっ」
 ルシガの手がアレックスの頭に伸びたその時……
「何をやってるんだ!」
 いきなりライトを浴びせられ、2人はたじろいだ。
「またアンタらか!」
 あまりの事に、2人はそのまま硬直した。どうやらライトを当てているのは先程の警備員らしかった。
 アレックスが思わず口を離すと、ルシガのそれがビ~ンと虚しく天を向いた。

 あっという間に警備室に逆戻りした2人は、警備員からきつく叱られた。
「うちはラブホじゃないんだよ、お客さん。いい加減にしてくださいよー」
「はい」2人は項垂れながら返事をした。
「特にそっちの、黒髪のアンタ。恋人に無理強いはいけないよ」
「へっ?」
「ズボン脱がしたり、口淫させたり、恋人さんが可哀そうでしょうが!」
「いやっ、違う! こいつが……」
「ああ、分かってる、分かってる。恋人さんのせいにするんだろう? 卑怯だねぇ~」
「いえ、違うんです。アタシが無理やり……」
「良い恋人さんじゃないか。話を合わせてくれるなんて。でも罰金は貰うからね」
「罰金?」
 2人は声を揃えて言った。
「アンタら入場券の裏、見てないでしょう。ケマルランド内で淫らな行為をしたら、罰金を払うことになってんの! はいこれ」
 渡された紙には、またまた高額な金額が書かれていた。
「何だこの金額は? さっきのと合わせたら、軽自動車が買えるじゃないか!」
「自業自得でしょうが。セックスは厳禁。さあ、払って」
 問答無用でカードを奪い取られ、お買い上げ票にサインをさせられる。ルシガが金を払うと、警備員はもう用は無いとばかりに……
「はい、出てって。出てって」と2人を追い出した。
「黒髪のアンタ、今度こんなことをしたら、園内から出て行ってもらうからね」
 最後にそう言うと、警備員は警備室の扉をバタンと閉めた。
「やだ……ルシガ、かなり怒ってる……」アレックスは、ルシガのピリピリとした怒りを感じていた。眼は三角になり、爆発5秒前と言う感じだ。次に出てくる言葉はわかっていた。
「帰る」
「やっぱり……」とアレックスは思った。ここは何が何でも、引き留めるしかない。どんな方法を使っても、今日中にここでセックスしなければならないのだ。
 アレックスは捜査官でありながら、非現実的な占いを妄信する占いスキーであった。ここでセックスしなければ、今にも別れてしまうような焦燥感に駆られていた。
「御飯だけでも食べて帰りましょう……ね?」
「嫌だ」
「お願いだから。ほらレストランで襲うなんて出来ないから、安心して」
「……」
「ね、全部私が悪かったから。反省してるから、許して。お願い!」
「……食事だけだぞ」
「ええ!」

 レストランに入り、ルシガはケマルステーキを、アレックスはケマルホットケーキを食べた。どちらもケマルの焼き印が押されただけのものだが、それだけで市場価格の2倍取られるのだから、ケマルランドは恐ろしい。
 食事が終わりレストランを出ると、雪が舞い散り出したと言うのに、ルシガがダウンを脱いだ。
「ふぅ……何だか熱いぞ」
「んふふふ……効いて来たようね」
「何だと? お前まさか!」
「グレープフルーツジュースに、これ入れちゃった」
「そ……それは、『絶倫Z』っ! お前、なんと言う事を……」
「何が何でも、ここでセックスしてもらうわよ」
「く……くそう……股間が焼けるようだ」
『絶倫Z』とは市販では最も強力な精力剤で、あまりに効き過ぎる為、先日発売禁止になったばかりの品物だった。
 ルシガのそれはズボンの上からでもはっきり分かるほど、ビンビンになっていた。
「アレックス……トイレに行くぞ!」
「いやん、そんなのロマンチックじゃないわ。それよりもうすぐ二時よ。ケマルの宇宙大冒険の時間。 ねぇ、そこでしましょ」
「だめだ……今すぐ欲しい」
「いい子だから、お願い」
 そう言うとアレックスはルシガの股間を隠すため、ダウンジャケットを腰に巻き付けると、その手を引っ張ってアトラクションへ向かった。



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Date:2011/04/19
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