【はちみつ文庫】 白い薔薇は夜散らされる 8  【R-18】
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□ 白い薔薇は夜散らされる  □

白い薔薇は夜散らされる 8  【R-18】

暗闇の中を二頭の馬が走っていた。
後孔を犯され、鞭で打たれた男は一人では馬に乗ることができず、ルシガがその躰を抱え走っていた。
アレックスは二人を乗せた馬の後を追う。

山道の小道に入り道の悪い中を進むと、石作りの小さな屋敷が見えてきた。
ルシガが馬を止め、傷を負った男を降ろそうとすると、屋敷の扉が開いた。

「こんな夜更けに何のご用ですかな?」

出てきた男は黒ずくめの衣装で、いかにも妖しげな気配を持っていた。
その男に、ルシガが話しかける。

「怪我人がいる。手当をしてやってくれないか」
「馬小屋を貸すだけの契約だったはずだ。違うというのか?」
「ヘクター、お前の力が必用だ。酷い傷を負っている」

ルシガは掛けていたマントを捲り、男の傷を見せた。

「……お代はまた別に頂くことになるが、よろしいのだな?」

ルシガは背負っていた革袋から何かを取り出すと、それを男に投げよこてした。
大きなサファイヤが付いた 金細工の指輪が男の手に平に転がる。
「バラして売っても、かなりの金額になるはずだ」

男はニヤリと笑うと、両手を差し出し銀髪の男を受け取った。

銀髪の麗人は薄く目を開けると、「……ルシガ」と言い、また意識を失った。

「明日の朝には、お前の屋敷に戻れるだろう」
「さすがだな。頼んだぞ」

そう言うとルシガは、屋敷の隣にある馬小屋まで行き、そこに馬を繋いだ。
アレックスはその後を追い、馬から降りてルシガに訊ねる。

「彼は誰?」
「ヘクターか?ヤツは魔術師だ。医術の心得がある」
「魔術師……」

アレックスはその妖しい響きに、背筋を凍らせた。

「ここから屋敷までかなりの距離を歩く。アーロンの今の体力ではここまでが限界だ」
「アーロン……それが彼の本名? 怪盗ヴァイオレットは彼? それとも貴方?」
「それは屋敷に着いてから話そう。さあ、行くぞ」

ルシガは森に向かって歩き出した。
アレックスは、その広い背中の後に従うしかなかった。




屋敷に着くまでの間、アレックスは何個もの秘密の通路を抜けた。
彼が通った以外にも、市中に直接繋がる通路もあるらしい。
そのことでアレックスは、向かっている屋敷の歴史の重さを感じていた。

小一時間ほど歩き、最後の茂みを通り抜けると、視界が開け馬車が通れるほどの広さの道に出た。
夜目にも目立つ、広大な敷地の屋敷が目の前に見える。

躰に付いたほこりを互いに落とし合い、正門へと向かう。
門番が2人に気付き、行く手を阻むが、その相手が屋敷の主であることに気付くと、あわててその重厚な門をを開いた。

薔薇の香りのする庭園を抜け、玄関に辿り着くと、厳格な風情の執事がその前に立って待っていた。

「おかえりなさいませ」
「なんだまだ寝てなかったのか? 年寄りは早く寝ろ」
「旦那様がお戻りになるまでは、寝るわけには参りません。こちら様はお客様で?」
「そうだ」
「すぐに寝室のご用意を」
「……今夜は語り明かしたいことがある。寝室の必要はない。それより風呂と、軽食を用意してくれ」
「かしこまりました」

屋敷の中に入ると、深夜で灯されている明かりは少なかったが、豪華で上品な調度品が照り出されていた。
執事が呼び鈴を鳴らすと、深夜というのに四人の小間使いが現れ、用事を言い渡されている。




ルシガの部屋に入ると、上品な香りがアレックスを包み込んだ。
明かりが灯された部屋は、主の趣味の良さを思わせる調度品で満たされていた。

ゴブラン織りのソファーに腰掛けると、扉が放たれた奥の部屋にはベッドがあり、その奥では何やら水音が聞こえる。
きっと小間使い達が、風呂の用意をしているのだろう。

コンコンと部屋がノックされ、先程の執事に連れられた小間使いがワゴンを持ってが現れる。

「お食事の準備が整いました。暖かいうちにお召し上がりくださいませ」

そう言って部屋を出ようとする執事を、ルシガは呼び止めると

「今夜は遅くなるから、明日は私が呼ぶまでは部屋に入らぬように」

執事は深々と頭を下げて、部屋を後にした。




「風呂の用意も出来たようだが、どうする? 先に食事をするか?」
「僕は真実が知りたいんだ! いったい貴方は誰なんだ?」
「私はルシガだ。デュフォール侯爵とも呼ばれている」
「ふざけるな!」

アレックスの唇は怒りで震えていた。
からかうようなルシガの物言いに、悔しさに目頭が熱くなる。
そんなアレックスをルシガは抱き寄せる。

「心配させてすまなかった。私を助けに来てくれたのだろう?」

厚い胸板に抱きしめられ、涙が零れ落ちる。
謎だらけのこの男が、愛おしくて堪らなかった。
後先のことも考えず、ブグロー邸に助けに走った。
考えなければならないこと、知らなければならないことは山ほどあるのに、唇を吸われて脳が痺れてしまう。

ルシガはアレックスのブラウスのボタンに指を掛けながら「互いに疲れている。風呂に入って躰を解そう」と言った。




アレックスはルシガに抱き抱えられるようにして、湯船に浸かっっていた。
猫足の浴槽は二人で入るには少し窮屈だったが、逞しい躰に抱きしめられアレックスの頬が染まる。
それでも疲れが湯に溶け出すように、心地よかった。

ルシガはバスタブの横に置いてある、石鹸を手に取ると、アレックスの肩から腕にかけてそれを使い直接洗い始めた。

「あっ。……この香り……」
「私が領地で特別に作らせている石鹸だ。ハーブと香油を配合させてある。気に入ったか?」
「ええ。……貴方の香りがする」
「私の? そうだないつもこれを使っているから、躰に匂いが染み込んでいるんだろう」

石鹸は腕を洗い終わると、首筋から胸、脇を擦りあげていく。

「じ……自分で出来るから……」
「いいから」

ルシガはアレックスを立ち上がらせると、石鹸を背中から腰へと滑らせていく。
尻の双丘を丁寧に撫で上げると、今度は両手で泡立てた石鹸の泡で蕾を解し始めた。

「あ……いやっ」

ささやかな抵抗は聞き入れられなかった。
曲げられた指先がアレックスの敏感な部分の触れた。

「んっ……ああ……っ」
「暫く触れてなかったから、硬くなっているかと思ったが、指が吸い込まれるようだ」

ルシガは後ろを溶かしながら、もう片方の手でアレックスの鞘に触れた。

「いや……んっ。はぁ……っ」
「何が嫌だ。こんなになっているくせに」

低く艶のある声でからかうように言われ、かっと顔が熱くなる。
2本に増やされた指を抜かれると、小さくちぎられた石鹸を蕾の中に入れられた。

「何? あああぁ……!」
「香油の代わりだ。安心しろ、体温ですぐに解ける」

ルシガは石鹸が落ちてこないように3本の指を蕾に差し込み、その中をかき回した。同時に鞘を強く擦りあげる。

「ああ……やん。……んっ。んっ。うぅんっ」
「アレックス、中が熱くてトロトロになっている。挿れるぞ」

アレックスは夢中で頷いた。
突き立てられた肉杭に、アレックスの視界が白く霞んだ。

「あ……ルシガ、優しくして」
「だめだ。ずっとお前が欲しかった」
「ああぁっ……」
「こんな躰……我慢できるはずがないだろう?」
「ひぁっ!」

立ったまま深く突き貫かれ、後ろから強く抱きしめられる。

「アレックス……愛してる」

熱のこもった声が、アレックスの耳に届き、自然に涙が溢れてきた。
謎は深まるばかりで、問題は増えるばかりだ。

そんな状態であるというのに、この躰の温もりと彼の言葉は信じられた――いや、信じたかった。
ルシガのペニスに、アレックスの躰が馴染んだのを見計らって、彼の腰が動き始めた。
ペニスを扱かれ、もう片方の手で乳首を摘まれる。
立っていられぬほどの快感がアレックスの躰を突き抜けた。

「あんっ! あぁんっ!」
「もっと深く繋がろう。こっちへおいで」

ルシガはアレックスを刺したまま、湯船に腰を下ろした。
ルシガの熱い肉杭が、アレックスの内壁を擦りあげながら最奥に届くと、背中を仰け反らせアレックスの躰が震えた。

「あん……熱い。ルシガ……もっと。もっと頂戴」

アレックスの淫らな願いに、ルシガはゆっくりと腰を動かし始めた。




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Date:2011/06/10
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2011/06/10 【】  # 

* Re: 鍵コメ様

待っててくださって、ありがとうございました~TT
そしてコメントのお返事が遅くなって、申し訳ありませんでした。ぺこり。

ちょっとへこたれててるときにコメントを読ませていただいて、涙が出るほど嬉しかったです。
蕩けていただけてよかった~~~~。

ありがたいコメントを頂くと、ホント書いてて良かったと思います~。

お話しはもう少し続きます。
全てが解決するにはもう少々おじかんをくださいませ。

次回の更新はまだ決まってませんが、どうぞ呆れずお付き合いくださいませ。


ねむりこひめ
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